アイドルオタクだから 文章 を書く今があると思った。
アイドルを応援することに惨めな気持ちになるたび、こんなの絶対におかしいと思って世界を変えようとした。
オタクへの偏見を無くすためには、伝えなければならないことがたくさんある。
それなのに一言もブログを書けなくなる時があった。
書かなければいけないのにどうしても手が進まない。
たまたま誰かのブログを読んでいると、
成功したい理由よりも、取り返したい失敗を手にいれるとあった。
ふと書いてあった誰とも分からない人の言葉に、私は共感させられた。
一瞬でたくさんの悔しさを思い出す。
そういえば、私はアイドルを好きになったときの悔しさを忘れていたのかもしれない。
私が文章を書くのは全て、取り返したい失敗から始まったんだった。沢山の取り返したい過去がある。
アイドルを好きになったのは、失敗したからだと思うこともあった。
でも当時はどうしようもなく辛かった。だから私はそのとき頼りになってくれたアイドルのことを、いまでも好きでい続けている。
だからそんなアイドルを馬鹿にされるのが許せなかった。私がアイドルを好きになったのは世の中のせいなのに。さらに馬鹿にするなんておかしな話だ。
もともとそんな理不尽を受けてオタクへの偏見を無くそうとブログを始めたのだから、そんなくやしさ忘れるはずもないし、取り返したい失敗があるのだから文章を書けなくなるはずないのに。実際には書けずに悩んでいる自分がいた。
ただ考えていくうちに分かったことは、私の取り返したい理由が自分の中で忘れたい思い出であることだった。
ブログの目的ははっきりしていたはずなのに、思い出したくないから、(取り返したい失敗を)忘れようとしている自分がいた。
「成功したい理由」と「取り返したい失敗」のどちらをブログの動機にしても、結局言ってることは同じ。
だから見栄えのいい、「成功したい理由」ばかりを私自身意識してしまったのかもしれない。
ただ私に力を与えてくれたのは「取り返したい失敗」のほうだった。
成功したい理由を原動力にすれば、嫌な過去を思い出さなくて済むし、晒さなくてすむ。
できれば友達がいなかったなんて言いたくない。
でも実際は「取り返したい失敗」のほうが重要で、「成功したい理由」を積み上げていってもあまり原動力にはならなかった。
なんというか、成功したい理由は取り返したい失敗よりも弱い気がする。
大切にしなきゃいけないのは成功したい理由じゃなく、取り返したい失敗だった。
だから、これから文章を書くときには過去の失敗を思い返すことを心がけたい。
自分の事を長く話してしまったけれど、
- 取り返したい失敗を原動力にすること
- 取り返したい失敗は自然と忘れないよう意識して心にとめておくこと
の2つが大切。
この悔しさを思い出す度に、私は何度でも文章を書き続けられる。