アイドルオタクブロガーのりょうすかです。
YouTubeでアイドルの動画を見ていると
「アイドルは嫌いだけどで〇ぱ組は好き」
といったコメント欄をよく見かけます。
「それアイドル好きなんじゃん。」「堂々とアイドルが好きと言えば良いのに」と思いながらコメントを見ています。
やはりいまの世の中では、 「アイドルを応援すること=恥ずかしいこと、蔑まれること」というイメージが強いのかもしれません。
でもこれからアイドルオタクと名乗るのが恥ずかしくない時代が”必ず”やってきます。
いま肩身の狭い思いをしているオタクの皆さんもきっと大丈夫。
これからの時代、世界中が私たちオタクを否定できなくなります。
みんなでなにも心配せずアイドルを応援しましょう!
アイドルの区分けを理解すれば、オタクへの偏見は無くなる
「アイドルは嫌いだけどで〇ぱ組は好き。」
なぜこういう発言が見られるのか、まずは詳しく考察してみます。
本来であれば、アイドルという大枠の中にで〇ぱ組というグループが存在しているのが一般的な考えです。
おそらくこの発言者は、
で〇ぱ組をアイドルとは別のものと自己解釈することで、偏見を受けないよう自分を守りつつ、安全に心の頼りを得ようとしています。
つまりこの発言者の中には、アイドルとでんぱ組を分類するなんらか独自の基準があるのです。
この分類はアイドルが存在する次元の違いだと考えられます。
オタクだからといってアイドルなら誰でも好きというわけではありませんし、嫌いなアイドルだっています。こういった部分も分類に深く関係してきます。

図1 マスコミュニケーション学科の3つの世界 ※参考1

図2 アイドルのポジショニング ※参考2
図1,2には私たちオタクが存在する世界とアイドルが存在する世界の区分けを示しています。
私たちオタクとアイドルの存在する世界は現実・仮想・VR(仮想現実)の3つの世界に区分されています。
- 現実とは…いま目の前に事実として表れている事柄や状態
- 仮想とは…実際にないものを仮にあるとして考えること
- VR(仮想現実)とは…現実そのものではないが、実質上は現実とみなせる空間のこと
私たちは生きていく中でこれら3つの世界のどこかに”心の重き”を置いています。
では、この3つの世界にアイドルをそれぞれ分類してみましょう。
- 現実・・・地域社会に根差した”ご当地アイドル”
- 仮想・・・口パクでもなんでもアイドルとしての理想をひたすら追求する”AKB”
- VR(仮想現実)・・・一生懸命な現実が、アイドルの仮想を包み込み、あたかも現実のように見せてくれる”ももクロ”
そこであなたが好きなアイドルは、あなたが好きな世界に存在するアイドル、
逆にあなたが嫌いなアイドルは、あなたが嫌いな世界に存在するアイドルなんですね。
私はVR(仮想現実)の世界のももクロやでんぱ組が大好きだけど、仮想の世界のAKBはまったく好きではありません。
たとえば、ももクロが好きな人がAKBに対して謎の敵対心があるのは、一生懸命な人が口ばかりで嘘つきの人を許せないからだと思います。
「アイドルは嫌いだけどで〇ぱ組は好き」という発言をした人は
仮想の世界に存在するアイドルは嫌いだけど、VR(仮想現実)の世界に存在するで〇ぱ組は好きよと言っています。
ただの嘘は信じる価値ないけど、本当のような嘘は信じる価値がある。
図のようにアイドルはすべての世界に存在しています。つまりは誰もがアイドルを好きになる可能性があるし、そこには必ず好き嫌いも出てきてしまいます。
しかし、一般的にアイドルが嫌いな人は、アイドルの仮想の面だけを見て毛嫌いしているのが現状です。
VR(仮想現実)世界の発達でアイドルを応援することが 恥ずかしい ことではなくなる
そもそもアイドルを応援することが恥ずかしいのは、オタクがいつまでも仮想の世界に溺れていると思われたのが一つの原因でした。
アイドルを否定する人には、現実世界にしっかり生きようとする意識が強く、仮想の世界を否定している人が多いです。
しかし最近、そんな仮想の世界を否定してきた、いい年した大人がアイドルを好きになってしまう事例が増えています。
家族もいて現実の世界にしっかり生きてきた人でも、突然アイドルにハマってしまう。
このような人がなぜアイドルにハマってしまうのでしょうか?
それはVR(仮想現実)世界のアイドルがもつ魅力と、この大人が抱える問題点が合致したからだと思います。
現実世界に信用できるものなど何もないと気づいた⇒VR(仮想現実)の世界のアイドルが世の中の何よりも信用できるから
VR(仮想現実)の世界に存在するアイドルは、現実と少しの仮想とを組み合わせることで、アイドルという仮想をあたかも現実のように見せてくれる存在です。
たとえば、世の中を守る警察官(現実)が犯罪を犯すはずない(仮想)と多くの人は思うでしょう。
それと同じように、汗をかいて一生懸命パフォーマンスするアイドル(現実)の、握手会での笑顔や優しさ(仮想)を私は現実だと思います。
アイドルが持つ性格の良さが現実のものだとしたら、アイドルに敵う存在などこの世の中にはありません。
現実世界に信用できるものなど何もないと気づいた大人が、VR(仮想現実)のアイドルにハマるのは当然のことだと思います。理想を現実のように見せてくれるから。
そして、今VR(仮想現実)の世界の発達が目覚ましくなっています。YouTubeやブログなど、VR(仮想現実)の世界に触れる人は増えていますし、そんな世界を誰もが認めています。
つまりはVR(仮想現実)の世界のアイドルに違和感を抱く人も少なくなってきているはずなのです。
今までアイドルを否定してきた人たちですら、VR(仮想現実)世界の存在によってアイドルを好きになる。好きにならざるを得ない。こんな誰も信用ならない世の中で。
これからの時代、誰もがアイドルとオタクを否定できなくなります。
もしアイドルを否定してくる人にはこう伝えてみましょう。
「あなたは現実の世界に信じられる人がいたのか?何を根拠に信頼しているのか?」
「私には仮想と現実を併せ持った信頼できるアイドルがいるよ」と。
これからはみんなで堂々とアイドルを応援していきましょう!
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参考文献
1.西条昇・木内英太・上田康考[2016] CiNii 論文-アイドルが生息する「現実空間」と「仮想空間」の二重構造 : 「キャラクター」と「偶像」の合致と乖離,『江戸川大学紀要』No26,
2.植田康孝・木内英太・西条昇・田畑恒平[2015]「イ ンフォメーション(情報)とエンタテインメント(娯 楽)の融合,インフォテインメント(Infotainment) とは」